【プロモーション・コンテンツ企画制作】あぶくま食の遺産継承プロジェクト

クライアント/支援内容

クライアント:かーちゃんの力・プロジェクト協議会
提案内容:食文化伝承に必要な聞き書手法やインタビュー項目、コンテンツとして制作すべき内容、お弁当・駅弁の販売による食文化の露出拡大
事業内容:プロジェクトのコンセプトメイキング、地域の伝承料理リサーチ、パンフレット制作(編集、インタビュー取材、撮影、ライティング、デザイン)、SNS・レシピ動画ディレクション、お弁当・駅弁『あぶくま御膳』の開発

依頼内容/プロセス/支援成果

福島県の中通り地方に位置する阿武隈地域。

いまだ原発事故による影響で住み慣れた地から離れて生活する方も多く、日々の食卓に並ぶ料理は作り慣れていた煮しめや漬物といった地域の気候風土が色濃く反映されたものから、大きく様変わりしてしまいました。

また、地域のコミュニティが離れ離れにならざるを得なくなったことで、『さなぶり』のような季節の節目となる行事と、多世代が集まって食卓を囲む機会は少なくなり、長くかけがえのない時間が培ってきた食文化が失われつつあります。

そこで、この地で作り食べ継がれてきた食文化の伝承を目的に、料理が持つ味や調理法といった特長の記録と、伝承料理をテーマとした商品の開発・販売に取り組むプロジェクトを立ち上げました。

「作る・伝える・残す」をコンセプトに編集・発行したパンフレットでは、震災によって故郷から避難した農業者の女性を対象に実施した、幼少期から現在まで作り食べ継いできた食文化に関するインタビューをはじめ、『食文化の疎開』と称される他地域での保存食づくり活動、特に後世に残したい伝承料理として『あぶくま食の遺産』として認定した料理のレシピを掲載しました。

加えて紙媒体だけではなく調理方法の動画も記録。youtube上で『いかにんじん』や『紫蘇の実の一升漬け』などを中心とした調理方法の紹介。合わせて、期間限定のお弁当・駅弁『あぶくま御膳』を開発・販売しました。

動画サイト(youtube)は>>こちら

あぶくま食の遺産


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福島県の中通り地方に位置する阿武隈地域。この地で作り食べ継がれてきた食文化の伝承と普及を目的として、
ウェブサイトにおける伝承料理の味や調理法といった特長の記録や、商品開発・販売に取り組むプロジェクトです。

■この地で作り食べ継がれきた食文化。その歩みを絶やすことなく後世へ。

いまだ原発事故による避難指定区域が設定されている福島県。住み慣れた地から離れて生活されている方も数多くいらっしゃいます。
日々の食卓に並ぶ料理はその姿を変え、作り慣れていた煮しめや漬物から様変わりしてしまいました。

そして、地域のコミュニティが離れ離れにならざるを得なくなったことで、
「さなぶり」のような季節の節目となる行事と、多世代が集まって食卓を囲む機会は少なくなり。
かけがえのない時間が培ってきた、食文化の歩みが失われつつあります。

震災からの復興に向けて、課題は数多く山積しています。

こと、食に関しては福島で食材を栽培することももちろんですが、
両輪である食文化を多くの方に触れてもらえる形で残すことも重要になっています。

地域の家庭の食卓で、作り食べ継がれてきた料理こそ、誰もが美味しさを誇れる一番星。
その輝きを絶やすことなく後世に伝えるために、「手」をテーマにしたコンテンツを中心としたウェブサイトの制作を行い、
今も取材と記事の制作に取り組んでいます。

■作り手の「手」を追って

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伝承料理を作り継いできた方へのインタビュー「作り手の『手』を追って」。

阿武隈地域の各地で生まれ育ってきた女性から、
行事に纏わる賑やかな食卓の記憶や、知恵と工夫に富んだ日常食の記憶についてお話を伺い、
ライフストーリーを軸とした構成でご紹介しています。

■作り手の「手」に教わる

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料理の特長と作り方を紹介したレシピ「作り手の『手』に教わる」。

伝承料理の美味しさは、手数と時間の積み重なりで生まれるもの。
素材の下ごしらえから味付け加減、そして、地域に伝わる「この料理を作るときに欠かせない約束」を残すことで、
美味しさが生まれる過程をご紹介しています。

また、この他にも気候風土といった阿武隈地域の特長や、現在進行中のプロジェクト情報を伝えるニュース。
そして、このプロジェクトから誕生した弁当「あぶくま御膳」に関する情報など。
阿武隈地域で育まれてきた食文化に関連する、コンテンツの制作や商品開発に取り組んでいます。

ウェブサイトはこちらから>>http://abukuma-shoku13.com/